日本物理学会2003春季大会
東北学院大学土樋キャンパス(3月28日-31日)
●一般講演 130件
実験・理論核物理合同セッション
・不安定核 (実験18, 理論6)
・天体核物理学(実験4, 理論13)
・ハイパ−核・ストレンジネス (実験13, 理論19)
・高エネルギー重イオン(実験11, 理論6)
・超重核(実験4,理論2)
●特別講演 8件
プログラム委員会推薦(4件)
・永井泰樹 「中性子捕獲反応と宇宙での元素合成」
・橋本治 「Hypernuclear spectroscopy by the (e,e'K+) reaction at Jlab」
・堀田智明 「SPring-8レーザー電子光実験の最近の成果」
・森田浩介 「新元素Z=113の探索」
第9回核談新人賞(提案3件)
・堀江圭都 「静止K+法を用いた、K+形状因子測定による基本対称性および 低エネルギーQCDの研究」
・関口仁子 「重陽子―陽子弾性散乱測定による三体力効果の検証」
・南薗啓 「質量数12核のβ崩壊によるG-パリティー異常項の研究」
(小沢恭一郎氏は次回の学会での講演を予定)
日韓核物理交流(1件;理論核物理3件)
・Jung-Keun Ahn 「S=+1 Resonance Search in (π- , K-) Reaction」
(理論核物理 Hyul-Chul Kim, Hungchong Kim, Dong-Pil Min)
●シンポジウム主催 4件
・エキゾティック原子の新展開(実験・理論核物理)
・核子構造の精密測定が開く物理(実験・理論核物理、素粒子実験、素粒子論)
・宇宙と原子核(理論・実験核物理)
・液体キセノン検出器と新しい応用(領域1、素粒子実験、宇宙線、実験核物理)
講演数の推移、講演申込時のキーワードの分類を以下の図に示します。 キーワードを書かずに申し込まれた講演が約1割ありました。キーワードは忘れずに 書くようにお願いします。適切なキーワードがない場合は、 「その他」のキーワードを選び、新規のキーワードを書いて下さい。
2002年10月31日に核物理プログラム委員会を開催し、本学会での特別講演やシンポジウムを検討しました。 今回の学会では、プログラム委員会推薦の特別講演が4件、 プログラム委員会の依頼を受けて企画されたシンポジウムが1件(エキゾティック原子の新展開)あります。 いつもにまして充実した学会になったのではないかと期待しています。 また、本学会中にもプログラム委員会が開催され、今後の学会に向けて検討がされました。 プログラム委員会より、以下の件が提案され了承されました(核理論懇談会でも了承されました)。
1)学会での核物理関係の講演などを企画・調整する委員会の名称を核物理プログラム委員会とする。
2)核物理プログラム委員会は学会の活性化という目的にそって、招待講演やシンポジウムを提案・調整して決め、必要に応じてセッションなども調整する。
3)「特別講演」は廃止し「招待講演」を設ける。
4)セッションに1つ程度招待講演を設ける(25分+5分)。これを一般講演の中から選ぶこともあり得る。
5)分科会での実験核物理分科の講演時間を年会と同じ10分講演に戻す。(10分(講演)+5分(質疑))
(これにともなって実験・理論核物理の合同セッションの分科会での講演時間も10分となる。)
6)通常の手続で提案される招待講演・シンポジウムについては、〆切を早めて世話人に申し出てもらい、委員会で調整するものとする。
「核子構造」(素粒子論、素粒子実験、理論核物理、実験核物理)の合同セッションを新設します。 理論核物理との合同セッション(不安定核、天体核、ハイパー核、高エネルギー重イオン反応、超重核) は継続されることになると思いますが、核物理プログラム委員会で検討した後に 核談のメールなどで連絡する予定です。
物理学会のホームページに分科ごとのページ(http://div.jps.or.jp/ne/index.html)ができました。 今後、活用していきます。
核談総会において、次期世話人として齊藤直人氏(京大理)が推薦され承認された。
5月− 11月−
2000 宇都宮(甲南大) 浜垣 (東大)
2001 松多(阪大) 田村(東北大
2002 石井(原研) 永江(KEK)
2003 鈴木(埼玉大) 齊藤(京大)