2006年春季大会世話人報告
世話人:岡村弘之(東北大CYRIC)・高橋俊行(KEK素核研)
平成18年3月28日
日本物理学会2006年春季大会
愛媛大学(3月27日−30日)
1.講演数、講演内容について
- 一般講演(企画講演を含む) 123件
- 実験核物理単独セッション
- 軽イオン 10
- 不安定核・高スピン 15
- 宇宙核物理 9
- 核モーメント 3
- 対称性・基礎物理 11
- ハドロン物理・中間子生成 11
- 加速器・イオン源・ターゲット 6
- 検出器・データ収集等 18
- 実験・理論核物理合同セッション
- 不安定核・天体核 6
- QGP・クォーク物質 5
- ストレンジネス核物理 12
- 核子構造(+素粒子論・実験) 17
- 招待講演:オリジナリティがその人にあり評価の高い仕事(Invited Talk): 5件
- 延輿 秀
人ハドロン物理の新展開 ─RHICからJ-PARCへ─
- 森田 浩介
重元素科学 ─現状と将来の展望─
- 橋本 治
電子ビームを用いたΛハイパー核分光の開拓と今後の展開
- 阿部 恭久
核融合阻害と超重元素合成反応
- 比連崎 悟
Mesic Atoms and Mesic Nuclei ─どうやって作るか何が面白いか?─
- 企画講演:各研究分野(セッション)の方向性をより広い視点からまとめた講演
(Key Note Talk, Selected Talk): 3件
- 田中 秀和
HERMES実験の横偏極水素標的を用いた核子スピン構造の研究(核談新人賞)
- Yu-Seok Kim
Status of Accelerator Developement and Applications in Korea (日韓交流)
- 中村 純
強相関クォーク・グルオン・プラズマの物理
- シンポジウム: 5件(共催を含む)
- New Frontiers in Physics of Unstable
Nuclei Explored by Direct Reactions (英語セッション)
(実核・理核合同) 10 名
- クォーク・ハドロン多体系の物理:J-PARC を目指して
(理核・実核合同) 7 名
- 朝永振一郎生誕100 年記念シンポジウム
― くりこみ・集団運動・科学と社会 ― (素論・素実・理核・実核合同) 5 名
- J-PARC が拓くミュオン科学 (領域3・領域8・実核合同) 8 名
- ビーム物理領域創生記念合同シンポジウム
(ビーム物理・領域1・2・素実・実核合同) 8 名
「概要集」原稿の投稿率:84%(実験核物理)
講演数
開催時 | 開催地 | 一般講演 | 招待講演 | シンポ |
2003春 | 東北 | 130 | 8 | 4 |
2003秋 | 宮崎 | 147 | 8 | 4 |
2004春 | 九州 | 128 | 2 | 4 (+2) |
2004秋 | 高知 | 111 | 4 | 4 |
2005春 | 野田 | 107(含企画講演) | 5 | 5 |
2005秋 | ハワイ | 138(含企画講演) | 8 | |
2006春 | 愛媛 | 123(含企画講演) | 5 | 7 |
・(ハワイを例外として)単調減少傾向だったのは歯止めがかかりましたが、
更なる回復を目指して積極的な申し込みをお願いします。
・物理議論と実験技術の別など、適切なキーワードの選択(そのように学生に指導)をお願いします。
・キーワードについては理論核物理世話人とも協力して
見直しを進めています。
・募集要綱に留意し、連続講演申請書もご活用ください。
2. 核物理プログラム委員会
2005年11月4日に核物理プログラム委員会を開催し、本学会での招待・企画講演と
シンポジウムを検討しました。会員からの提案は、10月11日にアナウンスを行い、
10月29日まで受付けました。1件の招待講演と共催を含む11件のシンポジウム提案がありました。
提案を核物理プログラム委員会で議論し、プログラム委員から提案された4件を
加えた5件の招待講演、シンポジウムに関しては現実性を考慮して5件を、11月25日に開かれた
素・核・宇のプログラム小委員会に提案しました。企画講演については、日韓合同による
1件と核談新人賞の1件を含め、4件の提案を行いました。
その後、
素・核・宇プログラム小委員会を通じて、シンポジウム1件を英語セッションとする事、
そこで登壇するJ.A. Tostevin氏の講演を(シンポジウムの一部であるので)企画講演
としない事を決めました。
3. 合同セッション
講演数に著しいばらつきがある場合を除き、基本的には理論核物理との合同セッション
(不安定核、天体核、ストレンジネス核物理、QGP・クォーク物質)
を継続します。
詳細は、一般講演の申し込み状況に応じて、実験・理論核物理世話人の相談で決めますが、
今回はあらかじめ「核子構造」を実験・理論核物理、素粒子論、素粒子実験の
4領域の合同セッションとして募集しました
(05秋は核物理領域、06秋は素粒子領域がハワイ開催で機会が限られるため)。
4. 実験核物理分科のホームページ
物理学会のホームページに実験核物理領域(ne)のページ
(http://div.jps.or.jp/ne/)があります。
学会の開催方針や、これまでの学会での招待講演・シンポジウムの情報などを
まとめていますので、ご活用ください。
5. 世話人
核談総会において、次期世話人として 応田治彦氏(理研)が推薦されました。
| 5 月〜 | 11月〜 |
2000 | 宇都宮(甲南大) | 浜垣 (東大) |
2001 | 松多(阪大) | 田村(東北大) |
2002 | 石井(原研) | 永江(KEK) |
2003 | 鈴木(埼玉大) | 齊藤(京大) |
2004 | 宮武(KEK) | 志垣(広大) |
2005 | 岡村(東北大) | 高橋(KEK) |
2006 | 寺西(九州大) | |
6. その他
次回秋季大会(奈良女子大)では、実行委員の要請により
スライド・OHPの使用が廃止される方針が承認されました。
核談総会で使用したスライドはこちら